「第97回国展」に出品した、花織絣帯地「薫風」について

少し前のことになりますが・・・・
今年の5月3日〜15日まで、東京六本木の国立新美術館で開催された「第97回 国展」に、花織絣帯地「薫風」を出品いたしました。

       

 

 

薫風とは、ゴールデンウィークのあたりに、木々の間を爽やかに吹く風のことです。

木下から上の葉を見上げると、緑色の葉に混ざってまだ黄緑色の若葉が、太陽の光と同化して、キラキラと輪郭があいまいになり、芳しい風が吹き抜ける・・・

そして思わず深呼吸してしまう。

そんな情景をイメージしました。

 

技法は、風がやさしく吹く雰囲気を表したく、横絣の振り絣です。

花織で、陽光のキラキラと眩い光を表現しました。

その後、国展の図録を見て、「薫風」をお気に召してくださった福井県の呉服屋さんが、お求めくださいました。

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